育休から復職することに不安がある方、あるいは実際に戻ってみたけれど
「この働き方はもう無理かも」
と感じていませんか?
今回登場するのは、そんな思いを抱えていた三浦咲良さん(仮名)。

会社とは揉めることなく、丁寧に辞める道を選びたかった彼女は、退職代行という手段を使って、心の重荷を降ろすことができました。
三浦さんのプロフィール
―今日はよろしくお願いします。まずは当時のお仕事について教えて下さい。
「よろしくお願いします。三浦咲良(仮名)です。今は29歳ですが、退職代行を利用したのは2年前、27歳のときです。当時は化粧品メーカーで、営業事務として働いていました。結婚後に第一子を出産して、1年の育児休暇を取得していました」
―産休・育休明けの復職というタイミングだったんですね。
「はい。育休の間も会社とは連絡を取り合っていて、“戻れるなら戻りたい”と思っていました。ところが、実際に復職の話を進めていくと、話がどんどん違う方向にいってしまって……」
育休復帰後に待っていた現実とギャップ
―復職してみて、何が大変でしたか?
「まず、上司が変わっていたんです。以前の上司は家庭のことも理解してくれていたんですが、新しい上司は“働くならフルタイムで当然でしょ”というスタンスで。保育園の送り迎えの関係で時短勤務を希望していたんですが、“それなら部署を異動して”と一方的に言われました」
―もともとは時短で復帰できる話だったんですよね?
「はい。それを前提に話していたんですが、復帰が近づいた途端に、“人手不足で無理”という話に変わっていて。私がいない間に、いろんなことが変わってしまったんだと思います。正直、“もう私の居場所ないな”って感じました」
退職を言い出せずに悩み続けた日々
―辞めたいと思ってからも、なかなか言い出せなかったんですか?
「そうなんです。辞めたい気持ちは強くなっていきましたけど、育休まで取らせてもらったのに“辞めたい”って言うのは申し訳ないなって気持ちがありました」
―誰かに相談は?
「夫には少し話しましたけど、“もう少し話し合えば?”と言われて。でも、その“話し合い”がもうつらくて。上司と何を話しても、“会社の都合を優先してほしい”という一点張りだったので、私はどこに気持ちを置けばいいのかわからなくなってました」
退職代行との出会いと相談のきっかけ
―退職代行を知ったきっかけは?
「X(旧Twitter)で、同じように育児復職で悩んでいた方が“退職代行を使って穏やかに辞められた”と書いていたのを見たんです。その方の体験談を読んで、“育休明けでも使えるんだ”と初めて知りました」
―実際に相談した時の印象はどうでしたか?
「とても丁寧でした。私のようなケースも過去に多くあるようで、“会社とのやり取りもすべて任せてください”と優しく言ってもらえました。“復職を前提にしていたのに、条件が違っていて辞めたい”ということも、丁寧に説明してくれるとのことで、ようやく気持ちが落ち着きました」
職場との交渉を代行してもらった流れ
―依頼してから退職まではどんな流れでしたか?
「LINEで申し込みをして、必要事項を伝えたら、翌日には会社に連絡してくれました。『本人の精神的な負担が大きいため、すべてのやり取りは当方が代行いたします』と伝えてくれて、それ以降、会社から私に直接の連絡は一切ありませんでした」
―職場側の反応は?
「“戻るつもりだったんじゃないの?”と驚いた様子だったそうですが、“条件が事前と違っていたこと”をちゃんと説明してくれて、無理な引き止めはなかったようです。書類もすべて郵送対応で終わりました」
辞めた後の気持ちと家族との時間
―退職してから、どんな気持ちの変化がありましたか?
「とにかくホッとしました。“職場に戻らなきゃ”というプレッシャーがなくなって、子どもと過ごす時間を心から楽しめるようになったんです。夜もちゃんと眠れるようになって、家族との会話も増えました」
―今はどんな働き方をされていますか?
「今は在宅ワークを中心に少しずつ働いています。子育てと無理なく両立できるスタイルなので、あのとき無理に復職しなくて良かったと感じています」
まとめ
三浦さんのように、「育休から復職したいけど職場の理解がない」「辞めたいけど言い出せない」と感じている方は多いと思います。
退職代行は、そんな悩みを抱える方にとって“強制”ではなく“調整”をしてくれる存在です。自分で話せないことも、代わりに丁寧に伝えてくれる。
だからこそ、心を壊す前に、誰かに頼ってもいい。

育児と仕事の間で揺れている方にとって、この記事が安心できる選択肢のひとつとして届けば嬉しいです。